切なさ炸裂し過ぎ

かれこれ2○年前のおはなし。
あれは誕生日(または前日?)の夜でした。
布団に入ってそろそろ寝ようかという時、父が帰宅し、『誕生日のプレゼントだ』と
ラッピングされた小箱を一つ、私にくれました。
ワクワクしながら開けてみると、中からは当時放映されたアニメに登場するロボットの
おもちゃが出てきました。
私は『こんな(素敵な)もの貰って良いの?』と言う気持ちと『やったー!!』と言う気持ちで
早速プレゼントで遊びたくなりましたが、父が『遊ぶのは明日にして早く寝ろ』と言うので、
プレゼントを枕元に置き、その日は大人しく寝る事に。



そして翌朝。
目が覚めてふと枕元をみると、そこには昨夜貰ったプレゼントの姿が有りませんでした。
家の中を探し回っても見つからず、母に聞いても『知らない』との事。
祖父にも聞いてみると、返ってきた回答は信じられないものでした。



『ゴミかと思って、燃しちまったよ?』



それを聞いて当時自宅にあった焼却炉の前まで行ってみましたが、既に火を点けた後で
どうする事も出来ず。
火が消えるのを待って、『無事で居てね?』という淡い期待を胸に、焼却炉内の灰を
穿り返してみると・・・



・・・出てきたのは、何かが溶けて固まった後のような、金属(?)の塊でした。